先月3月12日に超時空ミステリー「天才ダヴィンチ最大の謎と秘密の暗号」なる番組が放映された。二週遅れの26日には「ビートたけしの歴史的大発見モナリザは2枚あった」があった。見た方も少なくないかと思う。100万部を超すというベストセラー「ダヴィンチ・コード」を下敷きにしての二社競作は、間違いなく、フジに軍配があがる。荒俣さんを引っぱり出されてこのテーマでは、たけしも日テレかなわない。
んーむ、フジさん、いい仕事してます。堀江モンが欲しくなるのわかります。
いまならもうネタばらししてもいいよね。民放は再放映もないから。
結論を言えば、「イエスは妻帯していて、子供もいた。そして、その子孫も現存する」がまず第一。ヴァチカンのパウロ法王はなくなったけど、この説が世間に広まったからじゃないのかっていうキリスト教史をひっくり返す驚天動地の説だ。
12使徒との会食を描いたとされる「最後の晩餐」で、イエスの左(向かって)にいるのはヨハネとされているんだけど、そうじやなく実は妻となったマグダラのマリアで、さらにその左横にいるペテロにナイフで脅かされている。マグダラのマリアは、591年にヴァチカンからイエスを誘惑した娼婦と断罪されたんだけど、1969年には復権している。
マリアを脅かしているペテロは教会の立役者だから、もう最後の晩餐のときから、教会対マグダラのマリアの確執は始まっていたということらしい。裏切り者はユダだけじゃあなかった。ペテロを裏切り者とするわけじゃないけど。
イエスの復活を見届け、子を身ごもったマリアは、その子サラとともに南仏のサントマリー・ドゥラ・メールに流れ着きボームの洞窟教会で終世を終える。だから、南仏にはマリア信仰が根強い。
ヴァチカンが異端として弾圧してきたこの秘密を伝え続けたのが、秘密結社とされるシオン修道会。(シオンはエルサレムのこと) ダヴィンチは、V.ユーゴー、ドヴィッシーらと並び、その修道会の重要人物として記録に残っている。
ダヴィンチは絵画のなかに時の教会権力に受け入れられないさまざまの暗号を隠した。
ルーブルのモナリザはジョゴンド婦人の肖像画とされるけれど、当時25歳だったモデルほど若くない。両手を当てている腹は妊娠しているようにも見える。貴婦人のように宝飾品もまとっていない。そこには左右反転した自画像やマグダラのマリアが重ね合わされているのではないか。絵は完璧なまでに黄金分割で書かれている。形態学でなぜか生物がその形になり、それがもっとも美しく感じられるというのが黄金分割だ。
晩年、ロワールのアンボワーズに移り住んで描いていたのが、波の絵だという。地球温暖化による洪水を想い起こしたのはアタシだけじゃないでしょう。
この話は番組のネタ本の話、さらには古代の巨石文明と石が持つ常磁性の微細エネルギーと長くなるので、ここまで。