招き猫とあひるを組み合わせたアフラックのCMがあります。あんな動きが猫やあひるに仕込んでできるはずもなく、言う迄もないことですがCGです。宮崎あおいがフューチャーされているのですが、このCMを見る度に思い出す言葉があります。
何故だか分らないけれど「ご隠居」です。ご隠居は、リタイアして何とか暮らしている我々全部がそうなのですが、江戸時代に言われたご隠居とは違うような気がします。かつてのイメージは、見たことはないのですが、縁側で囲碁をしていたり、通路に腰掛けを出して将棋をさしていたり、庭先で花に水をやったり、盆栽を剪定したり、書画をたしなんだり、骨董品の収集にいそしんでいたりする。そうそう、俳句を詠んだり、和歌をたしなんだりするのもそうです。いはば、生産活動をしていないすなわち労働をせずに暇を持て余して暮らしている暇人でした。私を含めて、私の周りにはたくさんいます。こういう人たちの特徴は、のんびりゆったりしていて何事にもスローで、なかには細川元首相のような趣味の陶芸で名をなしている人も、小銭を持っていればパチンコ屋通いをしている人もいるでしょう。「遊びをせんとや生まれけむ」はかの梁塵秘抄だったかにある言葉だそうですが、老いて生きる目的を遊びに出来る人はしあわせです。
隠居は、世の中から捨てられたのか? 世知辛い世を捨てたのか?、いわゆる「世捨て人」とは違いますが世間のしがらみからは縁遠くなって遊ぶ人たちです。世捨て人同然のご隠居といえば芸術家もそうでしょう。生産活動をしないから、世間の国民総生産とか経済等の計算には入らない。その世捨て人同様の人にも訪れるのが選挙です。生産活動はしていなくても、消費は避けられません。消費せずに生きるのは、自足自給が叫ばれている今日でも避けられないのです。
消費が避け難いものである以上、選挙は必須です。その選挙が1週間前にありました。
一足先に隠居暮らしをしているわたしも期日前の不在者投票をしました。
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