SDS Cafe 有岡眞のブログ ～ LOHAS 代替医療 生命場 癒し 音の不思議

いやはや、とんでもないことになってきた。
GWなのでラッシュに巻き込まれないように一日早く北斗星で札幌へ帰省したのが昨日。今日は自然食品店「まほろば」に宮下周平さんにあいに行った。ここ数年帰省したときには、いの一番に顔をだすところだ。

事務所では宮下さんと、これまたカラハンさんが説く常磁性（強い磁場においたときだけ、弱い磁性を帯びるとされる磁性のこと）と地球物理について語らせたら終わらない宮嶋望さんが、世界地図をひろげてのぞきこんでいる。世界地図の中心に透明シートにスパイラルを描いたものを札幌を中心に回転させているのだ。

いったい二人は何をやっているのか？　ここからはフジ・テレビのダヴィンチ・コード特番が伝えた「キリストは妻帯していて子孫までいる」ところからは焦点がちょっとずれる。「人間キリスト」の復権話は秘密結社シオン修道士会（シオンは、シオニズムの語源になったエルサレムのこと）やダヴィンチが伝えようとしたことなのだが、そこから、古代聖地の多くが巨石や環状列石で、ある種の石は常磁性を持ち、そうした石は地球や宇宙と共振する。それは40億年につながる生命の鋳型だったのではないか？　と大きく展開するのだが、その媒介項のキー・スポットが、レンヌ・ル・シャトーであり、43度線なのだ。

「ダヴィンチ最大の秘密と最後の謎」で番組司会をつとめていた荒俣さんが『隠された聖地』を河出書房新社から出したあと、風水研究に取り組み、幾冊かを書き、その後、地球の地磁気エネルギーのラインとされるレイライン探求を小説仕立ての『レックス・ムンディ』に書いていたのは知っていた。で、今回これを読んでみた。
　
荒唐無稽ではあるが、とにかく面白い。いいとこいっている。ただひとつ、ある種の石には常磁性があるという点には触れていない。

『隠された聖地』は、BBCのディレクターである著者ヘンリー・リンカーンが「マグダラのマリア教会のある南仏のレンヌ・ル・シャトー（女王の城の意）は、古代の聖地だったのでは」と史実を追って探求していく話なのだが、BBCの番組「クロニクル」で放映されて以来、この南仏の寒村は西欧の古代史研究家が押し寄せる村となった。

この古代の聖地が北緯43度線上にあり、同じく43度線上にある札幌の先、銭函に本拠地を置くカルト教団を巡るキリストの遺体争奪と再生をSF仕立てで書いたのが「レックス・ムンディ」だ。

遺体争奪と再生はともかく、北緯43度線は確かに不思議で、奇跡の水で知られるルルドも、西欧有数の巡礼地とされるスペイン北部のサンチャゴ・デ・コンポステーラも、そこに至る巡礼路も北緯43°線上なのだ。それを宮下さんに知らせた。そうしたら、とんでもない偶然がおこり始めた。宮下さんが、「まほろば」の位置を調べてみたら、札幌をとりまく大きな三つの山といくつかの主要な神社との関係が見えてきたのだ。

宮下さんは、もともとセラミックのエネルギーに注目し、90種類近い薬用石を練り込み、700にも及ぶ資材を作用させ、その設計をO-リングテストによって驚異の浄活水器「まほろばエリクサー」として商品化した、その結果、さまざまな奇跡ともいえる出来事が起きることになった。

その宮下さんが、昨年、移転開店するに当たって、店の中心部にエリクサー浄活水器を置き、まほろば特性のセラミックを埋め、そこを中心に黄金分割によるカタツムリの螺旋構造をもとに店舗設計した。

それをどう聞きつけたのか、『モナリザの謎』三五館刊　の著者で数学者の首藤尚武さんが、わざわざ訪ねてきてくれたという。５月６日には、ミシガン大学で量子力学とハーブ医学をおさめ、古代の叡智と最先端技術の融合をはかっている増川いずみさんの講演会が開かれる、それもレンヌ・ル・シャトーや「レックスムンディ」のことを伝えるのと同時進行していたというのだから、何とも不思議な符号の一致なのだ。

そこへ宮嶋さんが「43°線巡りをしてきたばかりだ」と入り込んできた。宮嶋さんと共働学舎については、それだけで大変な物語ができてしまうのでここでは触れられない。日本のほんものチーズづくり、発酵と微生物と宇宙・地球物理の先駆者とだけ言っておこう。その宮嶋さんが「アメリカ、酪農学を学んだウイスコンシン州のマディソンとボストンを皮切りに、会議が開かれた北スペインと、回ってきたところがほとんど43°線」なのだという。６月に帯広で行われる世界チーズ委員会の準備のための旅だったそうだ。

「21世紀の中心がここだ」などと人々の反感を買うようなことを言うつもりは毛頭ないのだけれど、こうたくさんのことが、望んでいるわけではないのに、立て続けにおこると不思議としかいいようがない。

この話は、一度にはとてもお知らせできないので、続きは次回。