手振り運動はご存知ですね。両手をぶらぶら振るというやつ。気功ではスワイショウというそうです。戦時中には国民的健康法として日本全国に広まったこともあるようです。元祖ラジオ体操でしょうか?
「手振るのが何で健康法になるの? 」という人もいるでしょう。四十肩、五十肩がよくなったというのならなんとなくわかりますね。でも、それだけではないようなのです。この手振り運動で乳ガンがよくなった患者さんがいると、名古屋の肥田耳鼻咽喉科の肥田先生から聞きました。『代替療法ナビ』をまとめていたときのことです。
1週間ほど前からこの手振りを始めました。私は、左半身不随なので、「もうちょっと左手が動けば」というのが始めた動機です。正確に言えば、手首から先は動かせません。肘はかろうじて動くという状態。肩も肘も棒のようにがちがちです。
以前から、やり方にこだわらずやれる方法でいいなら、やりたいと思ってはいました。「誰にもできる簡単なことが、医療の土台にある健康を支えている」のですから。
「呼吸法で元気になるんだったら医者いらない」っていう人が少なくない時代です。まあ、私もその手合いでした。香功の講習に行ったとき、あまりに簡単なので馬鹿にしたこともあります。健康法は病気になる前の未病を治す技として、予防医学として語られることが多く、人々は代替医療とは認識していないようです。なんらかの治療が必要とされるときに役にたつものではないと考えているようです。
そうではありません。健康法は「医療の土台にある」のです。それが、わたしが倒れて出会った「背骨ゆらし」から学んだことでもありました。
緊急時に外科や西洋医学的対処法が必要になったとしても、それに続く暮らしの場面では、ケア的な健康法が大事になるのです。
私の場合の手振り運動は、体側に沿って廻すのは何とかできるのですが、前後に振るのはけっこう難しいです。足の膝まで反り返って、突っ張ってしまいます。手を振るのが足に支えられているなんてことは健常な方にはおわかりにならない感覚でしょう。そんなわけで、なかなか100回もできなかったんだけど、 FOAGっていう手振り用のプレートに出会ってから、楽々100回できるようになった。
一見金属のようなこのセラミック・プレートが、すごい。
制作者の佐藤さんにお会いしたときのこと。いや、驚きました。クリスタルボウルやシンギングリン、皇帝盤に水入れて縁をこすったら水柱がたつ体験以来の驚きでした。
佐藤さん、FOAGをコップの上に載せ、そこに氷を載せました。
「ま、見ててください」といいながら。
十秒もしないうちに、氷が溶け、FOAGにあけた穴にはまり始めました。一分もしないうちに氷は溶けて小さな跡固まりがコップに落ちました。
「触ってみてください」
FOAGは氷でひやっと冷たい。
「遠赤です」
冷たいプレートが瞬く間に氷を溶かしたのです。家に帰って実験しなおした写真貼付します。
これはすごい。で、これをつけて朝夕手を振り始めました。まだ一週間ですが。
どういう偶然か、ちょうど日本の原始宗教における「タマフリ」の意味を読みはじめたところです。タマに玉、霊、珠、魂が当てられたのはすぐにおわかりでしょうが、フルはシズメでもあったようで、神道のお払いも鎮魂も、タマフリに起源を持つようです。手振りは魂にまでつながる根元的なフル行為なのかも知れません。そしてこのFOAGが手振りの効果に大きな影響を及ぼしてくれるようなのです。