全くやることがない、といってもまだできることはあります。そうです。読書です。若い頃それほど読書好きでもなかった身に読書が習慣になったのは、倒れてからのこの10数年です。
集中力がなくなっているので、ゆっくりと読みます。なにごとにも緩慢になったのが、スローライフのいいところ。今年に入って読んだ本のうち主なものです。
1.写真版東京大空襲の記録 早乙女勝元
2.ながい旅 大岡昇平
3.信ずる宗教、感じる宗教 山折哲夫
4.バルセロナ、秘数3 中沢新一
5.貧乏は正しい! ぼくらの資本論 橋本治
6.転生 篠田節子
まあ、1冊を除き、すべてアマゾンのマーケットプレイスで買った文庫本か新書です。全部あわせても4千円ほどです。飲み屋にいったら一晩で使ってしまう金額でこれだけ楽しめたら、ずいぶん得した気になります。
ただ動かなくなるのがタマに傷ですが。
2009/2/15
2009/2/12
書くことがなくて困っています。身の丈にあった身辺雑記を書こうと思うのですが、身辺雑記と言っても、今日何を食ったとか何を見たとか何を聞いたではつまんないだろうと思うから、ついついネタを探してしまうのです。
最低、週刊にしたいと思っていたのに、前回からもう1週間を過ぎました。日がな1日やることもなくどこに出かけるでもなくダラダラと暮らしています。何が辛いかといって、やることがないのが一番つらいのです。
老いただけなら、老人力を発揮して赤瀬川源平みたいに忘却力や路上観察力や楽観力やで意味深い笑いをとれるのだろうけど、こちらは何ぶんにも足が悪いので、出かけるわけにも行かない。勝負あったです。老いて障害をもった体はもう笑うに笑えない。
そんな日常で嬉しいのが、季節のうつりかわり。剪定されて丸坊主になった木々が青く芽吹いているのを見ると、ほんとうに感動します。まだ、芽吹いていない木々も空が明るいだけで、青く芽吹くのだろうと想像するだけで嬉しくなります。
早春賦という歌があります。
春は名のみの風の寒さや
谷の鶯歌は変われど
時にあ~らずと声もか~け~ず
時にあ~らずと声もか~け~ず
確かこんな歌詞でした。
名のみの風の寒さのなかに春を間違えた鶯になりたいような歌です。