正月二日には初夢といわれてもなあ。今年はというかこの何年も夢を見ないんだよ。
夢を見ていても記憶してないんだろうっていわれれば、そうかも知れないし、そうでないかも知れない、ってことになるのだが、レム睡眠だのノンレム睡眠だのって面倒な話を持ち出す気もない。
ただ意識して夢を見ようとする初夢の日に夢を見ないって言うのはなあ、淋しいもんだ。まあ、あたしの場合、毎日が夢のなかで暮らしているみたいなもんだし、強烈に夢を必要としているわけでもない。夢に見る憧れがあるわけでも、夢に見る相手がいるわけでもない。幸福ってのはそこそこ夢がかなって、満足と欲とあきらめが中和して、強烈な夢を見ることがなくなったってことなんだとしたら淋しい。
もう一度夢を見たい。今年は夢を見るぞーっていうのが、初夢を見なかったあたしの夢でした。
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