フジテレビの特番は、中心のテーマがダヴィンチが絵に残した謎ときだったので、南仏のレンヌ・ル・シャトーについては、マグダラのマリア教会がちょっと紹介されただけだった。
司会役の荒俣さんは、もともと「隠された聖地」河出書房新社 を監修していた。この本は、聖地レンヌ・ル・シャトーを巡る秘宝探しの謎とき本で、著者は BBCのディレクター。「クロニクル」のタイトルでこの地の謎が放映されてから、この南仏の寒村は、聖杯、異端カタリ派、テンプル騎士団、西ゴート王国、レイライン、神聖幾何学といったヨーロッパ古代史に関心を持つ人たちのメッカとなった。
キリスト教の聖地の多くは、先行するケルトやドルイドの聖地のあとにつくられているのは今では周知のこと。
パリのモンマルトルの丘にあるサンドニ教会は、ドルイドの聖地を破壊して斬首され、切られた自分の首をかかえて歩いたサンドニを祀って建てられたものだという。
神仏習合した日本と違って、土俗信仰を異端審問で制圧したとはいえ、キリスト教にもエジプトの太陽信仰やギリシャの数学、ケルトの巨石文明の影響は残っているようだ。もっぱら秘密結社とされ、異端とされたほうにだが。
そう言えば、最近NHKの衛生で放映されたジャン・ジャック・アノーの「薔薇の名前」。原作はウンベルト・エーコだけど、異端審問と若き修行僧の愛を描いた名画だった。いつか映画話のときにすることになるが、この映画は私のmy favorit10本に入る。
私が関心を持っていたのは「その場にいると、人が癒され、治癒力が活性化するエネルギー場」のほう。これを生物物理で生命場っていう。
まあ、わかりやすく言うと温泉や滝行がそうだ。
最近は岩盤浴が流行り出したそうだけど、温泉療法はもともと「場」の治療法。入浴だけが対象だったわけじゃない。で、「隠された聖地」もきっと生命場に違いないと。
コメント (0) »
この記事にはまだコメントがついていません。
コメント RSS トラックバック URI
コメントをどうぞ