毎年、春先はたいへんだ。花粉症のことじゃない。
まだ厳冬といったほうがいい立春の頃には、あたりをはばかるような大きなくしゃみに見舞われる。だいたい朝だ。場所もきまっている。パソコンを前にしたときだ。風邪というより明らかにアレルギー。パソコンのまわりはミクロのほこりがこびりついている。プラスのイオンのせいだろう。どうもこれが引き金を引いているらしい。
始まったのはいつのことだっただろう。あやふやな記憶でいえば、これが5年くらい前から続いていた。最初のうちは大きなくしゃみだけだったが、すぐにくしゃみを伴う水鼻になった。最盛期? には一日にティッシュを二箱使うこともあった。
漢方でいえば小青龍湯の証ということになるのだろう。くしゃみと鼻水の時期が終わるのは、初春をすぎて4月。鼻腔内は粘液状になり気持ち悪くなる。すると、体液異常は目に現れ、涙目になる。かゆくてこすりでもすると結膜炎を引き起こし、あげくの果ては目やにで目が開かなくなる。目やにというより目だれだ。
一昨年はこれで苦労した。まつげにのりがくっついて見えない。朝起きると、ほんとうに上瞼と下瞼がくっついて目があかなくなる。医者からもらった点眼薬でなんとか収まったが、涙がのりになるという体験は生まれて初めてだった。
梅雨に入ると今度は左耳の中耳炎だ。鼓膜切開を二年連続で二度やった。水を抜くために直径1mmほどの穴をあけ、そこからバキュームみたいなので吸い出すのだが、くせになるという。
「何とかしなくては」と思って、去年は年頭から断食療法で有名な甲田光男さんがすすめる半日断食をやった。代替医療の本を書いていた(『癒しの代替医療ナビ』は今年の10月、筑摩文庫で刊行予定)こともあって、まずは実践だ。前日夜から朝食を抜いて16時間は水以外口にしないというものだが、これを3ヶ月、 100日間は続けた。
16時間以上、完全に胃腸を空にするとモチリンという飢えの消化酵素が出るというのだが、それは完全には守れなかったこともあった。しかし、それ以降、今でも平日の朝はヨーグルトや野菜ジュース程度で朝食抜きが多い。以前、『自然食生活術』山と渓谷社刊で「現在の病気の多くはストレスと飽食時代の栄養失調」と書いて以来、自説にしているのだが、この体験がもつ意義はアタシにとっても大きかった。朝食抜きは快感生活への道だ。
花粉症やアレルギーには皮膚と粘膜強化だろうと思っていたので、寒風摩擦をやろうと思っていた。安保先生のいう
交換神経刺激の刺絡療法まではまだいい。風呂上がりに乾いたへちまでこすってもらった。まだ数回だから、そのせいかどうかはわからないが、風邪や花粉症であの大型マスクのお世話になっている家族を横目に桜の花粉が楽しみという状態だ。
治ったら子供にもすすめよう。
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