夏休みに札幌で岩盤浴を体験した。
その岩盤浴場は、母が緊急入院した病院の近くにあった。まあ母は入院の必要もないくらいで無事だったのだが、見舞いの行き帰りに、気になってよってみた。一回1500円也は東京の半額だ。熱源が何か聞いたのだがコンピュータ制御してるって言ってたから多分電気だろう。使ってる石はブラックシリカだそうだ。
玉川温泉の岩盤浴は温泉熱だ。強酸性泉の入浴場の横にも雨の日のため室内岩盤浴場もある。外は硫化ガスで死者が出ることもあるという散歩道のついた谷間だからなぁ。
どっちもじんわり身体の芯が熱くなるには時間がかかった。厚いタオル生地のガウンを羽織って入るとブラックシリカは熱かった。横になるなり玉の汗なのだ。なんか玉川とは印象が違ったなあ。玉川はもっとのんびりしてる。
ブラックシリカがとれるので、札幌は岩盤浴の普及が早かった。どまんなかの四丁目にも
岩盤浴場がある。薄野にもあった。きっと寒い冬は人気に違いない。さあ汗かけって言われてるみたいのはイヤだったが、それ以来汗をかきやすい身体になった気がする。クーラー不要の土地だからかも知れない。今年は東京で過ごす夏よりも汗をかいた気がする。
汗かいて外で飲むビールは最高だった。
「ダヴィンチ・コード」が映画化され今月20日に公開されるというので、にわかにその話題が沸騰してきた。昨年3月フジテレビで製作された特番「ダヴィンチ最大の秘密と最後の謎」や一昨年放映された「聖杯伝説の謎?」が再放映されればいいのにと思っていたら、何と映画公開日に「ダヴィンチ最大の秘密と最後の謎」は再放映されるらしい。
「キリストはマグダラのマリアと妻帯していて子孫がいた」というのは今では、ほとんど常識になりつつある。ま、処女懐胎も父なる神の子も、そもそも発想が人間的だ。そんなに難しい話ではない。異端審問、魔女狩りもキリスト教の歴史そのものといっていいものだが、誘惑した娼婦マグダラのマリア説も、この最初のデッチあげを糊塗するものだった。
キリスト教を批判しているのではない。こうした事実はきちんと見ておいたほうがいいということだ。宗教界にも情報開示は必要だということだが、もうすでに外から暴かれてしまった。異端審問が秘密結社を生んだ。暴かれると秘密でもなんでもない。
この番組には現在のシオン修道会の広報担当が姿を見せるし、アルシーブ・ナショナル(フランス国立古文書館)でシオン修道会の歴代総長名を閲覧する場面も出てくるからよーく見てほしい。
「シオンの修道会総長名」とナレーションが入る画面で映っているのは「croix rose=バラ十字団」となっている。注意深く見てほしい。バラ十字団とシオン修道会とテンプル(聖堂)騎士団、さらにフリーメイソン、西欧の秘密結社といわれるものは、表向きの目的は多少のズレはあるが、多くは重なり合ってあっているのだ。
それらの流れを見てみると、歴史的には、十一世紀末にエルサレム王によって創設されたテンプル騎士団が大元のようだ。エルサレム巡礼者の保護が表向きだが、実質は発掘だったらしい。イスラム文化の略奪を繰り返した十字軍と違い、当初は9人だったというから驚きだ。
余談だが、フランスのロワール地方にはAUBERGE DE TEMPLIERES(テンプル騎士のオーベルジュ=旅籠)というシャトーホテルがある。ここのエクリビス・ソースのサラダは絶品だった。
フリーメイソンは674年、イギリスでつくられた自由石工組合ということになっているが、テンプル騎士団が建てた聖堂の元、ソロモン神殿などの石造建築の技術が流れ込んでいるようだ。このへんの話は『ダ・ヴィンチの暗号99の謎』福知 怜 二見文庫がよくまとまっている。
この地が今の聖墳墓教会なのかどうかは定かではないが、聖墳墓教会の聖堂の床は巨大な巨石だとNHKの特番でやっていた。
これだけ、石にまつわる話が出てくると、どうも古代の人々は何やら石の力を信仰していた? と考えてもおかしくはないだろう。